スタートアップ vs 大企業:ハイテク労働者の企業規模へのこだわり

記録的に低い失業率ハイテク労働者の高い需要が重なって、彼らには仕事を選ぶときに多くの選択肢があります。主な検討事項のひとつに企業サイズが挙げられます。働く場所として選ぶべきはは小さなスタートアップか、それともハイテク巨大企業なのか。

ハイテク業界を考えるとき、私たちはしばしばそれを2つに分けて考えます。一方は小さなインキュベーターが集まって自分たちのアイデアが何か大きなものになることを望んでいるようなグループ。もう一方は都市規模のキャンパスを持つ巨大企業です。しかし、その中間にある企業はここには含まれません。

特にハイテク分野での採用が難しくなるにつれて、私たちは従業員が中小企業と大企業のどちらで働くことを好むのか知りたくなりました。そこで、1000人のハイテク労働者を対象に調査を行い、彼らの傾向に何が影響するかを調べました。

 

最も数が多いのは小規模企業ですが、最も多くの人を雇用しているのは大企業です。

企業数で見ると、米国は小規模企業国家です。企業全体の約98%が100人未満の従業員数で、中規模企業(従業員数100〜999人)は米国企業全体のおよそ2%、大企業(従業員数1,000人以上)はほんの0.2%しか占めていません*。

しかし、雇用数を見ると、分布は異なります。大企業は労働人口のほぼ半分(46%)を雇用し、小規模企業(35%)と中規模企業(20%)がそれに続きます。

以下は、企業規模別の企業数と従業員数の割合です。 

ハイテク労働者は巨大企業や小規模企業よりも中規模企業を好む

雇用数で見ると中規模企業は全国的に最も少ないのですが、ハイテク労働者には最も好まれる企業規模で、割合で言うと44%を占めます。 大企業(28%)と小規模企業(22%)がこれに続きます。

個人的な優先事項が会社の選択に影響を与える

なぜ、人々はそれぞれ異なる好みを持つのでしょうか。それを理解するために、ハイテク労働者がそれぞれの企業規模と結びつける仕事の属性や福利厚生を調べてみました。

仕事の役割について彼らが最も重要とするファクトは何かと尋ねると、ハイテク労働者は安定、柔軟性とワークライフバランス、そして給料と答えます。しかし、この回答を企業規模の好みごとに分けると違った優先事項が浮かび上がって来ます。

  • 小規模企業で働きたい人は、その企業が提供できると考えている柔軟性とワークライフバランスが理由と答えます。
  • 中規模企業を好む人は、仕事の安定性が理由だと言っています。
  • 大企業で働くことを好む人は、その優れた福利厚生や社員特典が理由だと言います。

それでは、詳細を調べて、うまくいっている企業を見てみましょう。

労働者は福利厚生と社員特典のために大企業を好む

多くの場合、大企業は中小企業よりも優れた福利厚生を提供するという信念に基づいて、ハイテク労働者はこれらの企業で働きたいと望む選択をします。

調査項目の中で中小企業の方がスコアの大きかった唯一の例外があります。それは、会社に大きな影響を与えること。小規模や中規模な企業を好むと回答した人たちのそれぞれ35%がこれらの企業に大きな影響を与えられると考えています。比較すると、大企業で働きたいと思っている人では、その割合は30%でした。

大企業で働きたいと人にとって最も重要なファクターは給与と福利厚生です。あなたの会社が大企業であろうと中小企業であろうと、もしハイテク候補者の関心を得たいのであれば、競争力のある報酬と社員特典を提示し、しっかり公表してください。面接プロセスの初期段階でこれらの両方にしっかり言及することが大切です。

Zapposは社員特典を通じて人材を惹き寄せるためにさらに上の上を行っている大企業の一例です。各社員に無料の健康保険を提供するような大きな福利厚生だけでなく、コンシェルジュドライクリーニングや洗車サービスなど贅沢な特典も追加しています。

 

中規模企業は寛大さと多様性でポイントを獲得

中規模企業を好む労働者はコミュニティと多様性に貢献することが彼らにとって大切だと答えることが多いようです。それは上層部に対してだけでなく、それぞれの部署やチームにおいても同様に大切です。

あなたの会社がまだこの種のイニシアチブに取り組んでいないのであれば、今こそスタートする絶好の機会です。すでに力を入れているのであれば、会社のウェブサイトや他のチャネルを通じて求職者にそれを確実に伝えてください。

例えば、Eメールマーケティングの会社である Sendgrid は、コミュニティーに還元するという意味での先導者です。今後10年間、株式の1%を寄付することを約束しています。また、従業員主導のボランティアの機会も数多くあり、Boys and Girls Clubでコーディングを教えたり、コミュニティウィークでは2018年に従業員が1000時間以上もボランティア活動を行いました。

 

小規模企業では従業員個人が会社にインパクトを出せます

中規模企業や大企業はハイテク労働者の間で人気がありますが、それは小規模企業が不人気だという意味ではありません。回答者の22%は小規模企業を好むと答えています。

前述の通り、中小企業を好む回答者は、大企業を好む回答者よりも、自分の仕事が会社に大きな影響を与えられると感じています。他の調査でも同様の結果が示されています。例えば、小規模企業で働く人は、自分たちの仕事が生み出す影響を見ることに喜びを感じており、『重役の目に留まる機会も多い』と感じています

Buffer は完全にリモートワークの90人の社員から構成され、ソーシャルメディアで企業のブランドの成長をサポートしています。彼らの従業員への感謝の意思表示の方法はとてもクリエイティブです。小さなスタートアップなので本社と呼べるオフィスがありません。そこで、全体集会を催し、Slackチャネル全体に感謝の意を表することでお互いの成功を認め合うことにしました。

 

会社の規模に対する労働者の好みは性別によっても異なります

性別で会社の規模に関する好みを見ても、男女両方で依然として中規模企業の人気が高く、男性の46%、女性の42%が支持しています。しかし、女性(33%)は男性(28%)と比べて大企業志向が強く、一方で男性(23%)は女性(20%)と比べて小規模企業で働きたいと思う傾向が高くなります。

次に、各グループがなぜその規模の企業を選んだのか詳細を調べました。彼らはそれぞれの企業から何を得られると考えたのでしょう。

女性にとっては、柔軟性とワークライフバランスが中小企業で働くことを望む主な理由です。また、企業の規模に関係なく、女性は仕事の安定性を重視しています。優れた福利厚生や社員特典は女性にとって中規模企業や大企業選ぶ理由となります。そして高い給与は大企業特有の魅力です。

男性にとっては、仕事の安定が中小企業を好む一番の理由です。女性と同様に柔軟性やワークライフバランスも彼らにとって魅力のひとつです。中規模企業や大企業を好む男性にとって、高い給与は優れた福利厚生や社員特典と同様に大きな魅力となります。

結論

ハイテク労働者がさまざまな企業規模に応じて関連付けるもの、期待するものには違いがあります。中小企業を好む人の場合、自分たちの生み出す影響が目に見えることを期待しています。大企業を好む人は高い給与を得ることなどを期待しています。

しかしながら、企業規模の好みに関係なく、すべての求職者にとって重要なファクターは数多く存在します。例えば、今回の調査では、すべてのハイテク労働者にとって、柔軟性やワークライフバランスはほぼ等しく重要と評価されています。

会社の規模に関係なく、3つの最も重視される仕事の特質 — つまり、安定性、柔軟性とワークライフバランス、そして給与 — に重点を置くことは、激しい人材獲得競争の中でハイテク労働者の関心を得ることに役立ちます。そして、これらの3つの特典をしっかりと公表してください。求職者が苦労してそのような内容を見つけなければならないような状況は望ましくありません。さらに先へ進むなら、すべての企業はキャリア開発の機会とトレーニングおよび能力開発プログラムを実施し、公表することが賢明でしょう。これらは中規模から大規模企業を好む人たちにとって人気のある促進要因です。

あなたが求める人材の好みに注意を払えば払うほど、一流のハイテク候補者の関心を得られるようになります。

 

*これらの企業規模はUS Business Dynamics Statisticsの収集方法に基づいており、今回のレポート全体で使用されている企業規模の定義とは若干異なります。今回の調査で使用された定義(従業員数)は次の通りです。小規模企業:1-100人、中規模企業:101-999人、大企業:1000人以上。

 

原文はこちら:Startup vs. Giant: Tech Workers Weigh in on Company Size