ゴースティングの真実:増加の背後にある声に耳を傾ける

Indeedのゴースティング・シリーズの第2回では、採用プロセスの途中で消えてしまう人がいる一方でゴースティングなんてありえないと考える人もいる理由を求職者の声を掘り下げながら明らかにします。

前回の投稿でも示しましたが、ゴースティングは新しく増加している現象であり、リクルーターや採用マネージャー、雇用主にとって大きな頭痛の種です。しかし、ゴースティングしようとする求職者は、そのとき本当は何を思っているのでしょうか?なぜ、一部の人のみがそうするのでしょうか。さらに、ゴースティングが要因となってネガティブな経験をしたのは、ほんの少数(6%)にとどまっている現状があります。

ゴースティングに対する態度をよりよく理解するために、250人以上の求職者を対象に、求職中に連絡を絶ってしまったことがあるかどうか、そしてその理由を尋ねました。ゴースティングは計画的だったのか。求職者は力関係を変えるためにゴースティングをするのか?それとも単に厄介な会話を避けたいだけなのか。このようなよくある質問に答えていきます。

ここからは、求職者がゴースティングしてしまう理由を、彼ら自らの言葉で教えてくれます。

 

「採用企業の方が私にゴースティングする」 — ゴースティングには2つの側面がある

ゴースティングはフェアプレイだと回答する人々がいました。多くの企業が同じように悪いのですが、不採用となった候補者に何も告げないで、まるで彼らをブラックホールに置き去りにしてしまうようなことがあります。それに対する仕返しとも言えます。

「採用企業の方はいつだって私に対してゴースティングします。」と、ある候補者が説明します。「もし彼らがそうしてもいいのなら、私たちがしてはいけない理由はありますか?」Indeedの調査データによるとこれはゴースティングの背後で見られる最もよくある議論のひとつであり、ゴースティングをしないと述べる求職者でさえ、このダブルスタンダードをすぐに指摘します。

「私自身は仕事についてゴースティングしたことはありません。」と別の候補者が言います。「でも私はいつもゴースティングされる側にいるようです。」

これは自分が行ったことが時に自分に返ってくることへの警告です。求職者は、採用プロセスの途中で担当リクルーターが音信不通になることに慣れており、多くの人はそれを証明できるひどい体験があります。

「いつもそうなんです。」とある候補者は嘆きます。「あたかも面接などなかったことのように、もしくは存在さえしていなかったのではないかと。」

彼らはあらゆる段階で雇用主にゴースティングされると報告しています。予定された面接をすっぽかす採用マネージャーから、面接後に音沙汰がなくなることまで、いろいろです。

ある人は採用が決まったと言われた後にゴースティングされたと言います。「私は雇用契約に署名をして、必要書類をすべて記入し、研修も受けました。その後、入社日について一切連絡がありません。」

多くの求職者がゴースティングを当然のことと見なしている事実にも関わらず、彼らはそれがどのような場合なら適切かどうかの基準を持つ傾向があります。「私は誤解を招くような紛らわしい人たちや会社に対してだけゴースティングをします・・・募集中の仕事について、リクルーティングや候補者探しをしているとなるとね。」ある求職者は誠実さの重要性を強調しながらこう言います。別の候補者はそれをこうまとめました。「私は黄金律に従って生きようと心がけています。」もし雇用主がゴースティングされたくなかったら、彼らはしっかりと自分たちが実行し、すべての候補者を尊重する必要があります。

 

求職者が途中で消えてしまうもうひとつの理由は長い応募プロセスです

求職者がゴースティングしてしまうのにはさまざまな理由があります。給与や福利厚生、勤務地などリクルーターには変えることのできないこともあります。このような場合、候補者はそのポジションは自分には合わないと考えているため、これ以上続ける必要はありません。それよりも触れておきたいのは、ゴースティングした人の4分の一は採用プロセスに非常に時間がかかったため姿を消したと言っていることです。

「仕事を探しているときに、採用が決まるかどうかを2〜3ヶ月も待っていられない。」とある候補者は言います。また、別の候補者は途中で雇用者の前から消えてしまった理由をこう説明します。「彼らから連絡が来た頃には、私のプライベートと仕事の状況が変わってしまっていました。」

求職者は仕事そのものと新しい雇用企業の両方が自分に適しているのを確認したいと思っています。企業文化が自分に合わないと思ったり、採用プロセス中に得た新しい情報が理由でゴースティングしてしまう人もいます。彼らは「レッドフラッグ」についても言及します。それは強引なリクルーターやネガティブな会社の口コミ、あるいは失礼な採用マネージャーなどです。

ある回答者はこう説明しました。「面接を受けた後にゴースティングする場合、たいていは職場のカルチャーや環境が悪いと判断するような、組織やオフィスに関する新しい情報を見つけたのが理由です。」また、漠然とこの会社は自分に合わないと感じる人もいます。あるゴースティング経験者はこう言います。「私の魂がそこで働きたいと感じなかったので。」

理由が何であれ、多くの求職者が面倒な対立を避けるのに、ゴースティングは簡単な方法です。テクノロジーのお陰で仕事探しに対する機会コストは低くなり、求職者はそれを感じています。リクルーターはかつてないほど容易に自分の担当する求人を促進できるようになり、人々はかつてないほど簡単かつ迅速に仕事に応募できるようになりました。これによって仕事探しのプロセスにおける人々のリアクションは変化してきたのです。

 

ゴースティングの度合い

時に、求職者は意図せず、その状況が理由でやむなくゴースティングしてしまいます。多くの人は、フルタイムで働きながら同時に転職活動をする難しさと、一部のリクルーターから理解や柔軟性を得られないことを挙げています。

例えば、ある回答者は就職面接の通知をその前日に受け取りました。自宅は面接会場から5時間離れた場所にあります。リクルーターの態度は頑固で、その結論は言うまでもありません。

「私は今の仕事があるので後から連絡したいのだが、遅い時間の面接はないかと尋ねました。でも、彼女は全然融通がききませんでした。」と彼らは思い起こします。「私は面接に行きませんでしたし、後悔もしてません!」

一部のゴースティング経験者は保証されていない仕事のために有給休暇を使うのが嫌で面接をキャンセルしたり諦めたりすると言っています。転職活動が現職のフルタイムのポジションに悪影響を与えるのではないかと心配する人もいます。

興味深いことに求職者はゴースティングにも異なる度合いがあると思っています。例えば、「部分的ゴースティング」は、予定されたミーティングや面接に参加しないというメッセージを残したり、メールを送ったりするのをギリギリまで待つことです。一応、求職者はリクルーターに知らせたことになりますが、恐らく、予定された時間までにメッセージを受け取らなかったであろうことは認めています。

これは、すべてのゴースティングが同じような結果をもたらすのかという問題を提起します。同じではないと言う求職者もいます。彼らは自分の望まない仕事もしくは自分の能力より下の仕事についてリクルーターとのコミュニケーションを終わらせることに罪悪感をもつことはありません。

「私は大学の学位のために一生懸命勉強しました。そして、知識とスキルを得て、群衆から抜きん出るために長年働きました。」とある経験豊富な専門家は説明します。ゴースティングが偶発的に起こる可能性があると認める人もいます。単純にリクルーターに連絡するのを忘れてしまったからだと言います。

 

求職者はゴースティングについて強い感情を持っています

ゴースティングをした求職者の中にはそのことについてとても感情的になっていて、強い罪悪感と後悔を示す人がいます。ある人はこう言いました。「最近これをやったばかりで、とても後味が悪いです。」

ゴースティングをしたことのない人もこの行為について強い感情を持っていて、「社会人としてどうかと思うし、自分の機会を損なうことになるかもしれない。」あるいは「それで自分の評判が悪くなることだってある。」のように言います。実際、これらがゴースティングをしない主な理由です。つまり、わざわざ自分で可能性の道を断ったり、悪い印象を残すことに何の価値もないということです。

「世間は狭いです。5年後、自分もそのリクルーターや採用マネージャーもどこで何をしているか分かりません。(思わずまた出会う可能性もあります。)」と、ある求職者は警告しています。

ゴースティングをしない人はゴースティングをする人と同じように不快感を経験します。しかしながら、ゴースティングをする人の3分の1が面倒なやりとりを避けるためにそれを行うのに対して、ゴースティングをしない人はこの面倒になるかもしれないやりとりも必要なステップであると言います。

「このような会話は不快になることもありますが、社会人としてもしくはその業界で自分の可能性の道を絶たないために重要だと思います。」とある人は説明します。

自分が企業に対応されたいように自分も企業に対応すると言う人もいます。「ゴースティングには関係ありませんが、私は自分が企業に期待するのと同じ敬意を企業に対しても示したいと考えています。」

このような感情は特に自分も採用マネージャーとしての立場にあり、受け取り側でもある人たちの間で強いものです。

「『ゴースティングされる側』を経験することは、自分は将来、企業に対してゴースティングをしないと決心することに影響を与えるはずです。」とある元採用マネージャーは言います。

 

ゴースティングする理由が見えてきました。では次のステップは?

ゴースティングは見た目より複雑で、求職者が採用企業の前から姿を消す理由にも幅があります。適切に扱われなかったり、採用プロセスに時間がかかりすぎる場合、ゴースティングする人たちは、姿を消すことを正当だと感じます。給与が希望に満たなかったり、フルタイムで仕事をしながらの転職活動が難しいなどの不都合が理由でゴースティングする人もいます。

コミュニケーションはもうひとつの主な要因であり、面倒なやりとりを避けたくて多くの求職者がゴースティングをして姿を消します。今日のデジタルの世界では、応募するのが簡単なのと同じようにゴースティングして消えるのも簡単です。リクルーターにはどうしようもできない要因もありますが、今回のゴースティング当事者の調査で採用企業がゴースティングのリスクを減らすことができるかもしれないことが分かります。

ゴースティングの全体像が理解できました。次はそれについてどんな対策を講じられるかです。次回、シリーズの最終回ではゴースティングを防止するためのデータドリブンな戦略についてお話します。

原文はこちら:Ghosting Unmasked: Listen to the Voices Behind the Epidemic