職場で食事を無料で提供することの利点

5月20日がキッシュ・ロレーヌの日だということをご存知ですか?ちなみに5月はハンバーガーの月でもあります。こういうホリデーはくだらないように見えるかもしれませんが、実は社会についてのある重要なことを映し出しています。つまり、私たちは食べ物が大好きだということです。

ほとんどの場合、社交的な集まりでは食べ物が中心にあります。バーベキュー、家族の夕食、日曜のブランチなどが例として挙げられるでしょう。実際に食べていない時でさえ、私たちは別の形で食べ物を消費することがよくあります。食べ物はインスタグラムで最も撮影されている対象ですし、食べ物関連のテレビ番組はいつの時代も人気があります。生活の中でとても重要な位置を占める食べ物ですが、職場ではどのような役割を果たすのでしょうか?食べ物を使って人材を惹き寄せ、長く働いてもらえるようにできるのでしょうか?

最後のドーナツを従業員が取り合うような職場がいまだに多く存在する一方で、無料のスナックや飲み物を提供する会社の数は増えています。研究によると2018年には32%の企業が無料の軽食を提供しており、2014年の20%から大きく増えています。

この特典は贅沢に思えるかもしれませんが、企業が従業員に「無料の昼食」を提供する正当な理由があります。

 

費用対効果が高い

食事の提供には追加費用が発生しますが、企業は実際にはそれを提供することで生産性と収益を向上させることができます。従業員は軽食やコーヒーのためにオフィスを離れることがよくあります。ほんの少しのコーヒーブレイクが30分やそれ以上になってしまうこともよくあることです。彼らの時給換算した給与額にもよりますが、従業員に30分多く働いてもらえるなら、食べ物や飲み物の代金を支払うほうが費用効果が高くなることもあるのです

例えば、手当を含んだ給与額が85,000ドルの従業員がいたとします。週40時間の労働時間とすると、時給は40ドルになります。30分だと20ドルです。軽食に1日あたり10ドルかかるとしたら、この従業員がコーヒーショップに行かずに30分多く働いてくれた場合、実際には1日あたり10ドルの節約となるのです。

 

従業員同士の交流を促進

ウォータークーラーの周りで多くの時間を費やすことが戒められたのは過去のことです。 多くの企業は現在、従業員同士がもっと交流することを望んでいます。 これは、フレックスタイムやリモートワーク、ビデオ会議などの新しい時代の働き方が広まると、従業員同士のやり取りが減少し、日常の何気ない会話の中から自然に生まれるアイデアを見逃してしまう可能性があるからです。

特に決まった形があるわけではないソーシャルな時間をサポートし、さまざまなチームの同僚との出会いを促進するために、Googleやその他のハイテク企業は、人々が互いにぶつかるようにオフィスを設計しました。 このように意図的に生み出された出会いは「偶然の相互作用(serendipitous interaction)」として知られています 。

従業員同士の話し合いを促進するために、会社が単にコーヒーや昼食を提供することよりも効果的な方法は何かあるでしょうか。テーブルの配置でさらに効果を出すことができます。食事を提供するときに小さなグループではなく、長い列でダイニングテーブルを設置して食事を提供する会社が多くあります。これによって従業員は食事や休憩中に社交的になる可能性が高くなると言われています。

 

リテンションにも役立つ

ネットスーパーの Peapod が実施した1,000人を超えるフルタイム労働者の調査によると 、半数以上(56%)の人々が現在の仕事に「非常に満足」または「とても満足」しています。 しかし、無料の食事を提供している職場の従業員の場合、その数値は 67%に上昇します 。

不満を抱えた従業員を失うことは、企業の日常的な運営に影響を及ぼします。そして、それには費用と時間もかかります。 新規雇用の平均コストは4,245ドル (1年間の食事代で1日17ドルに相当)です。幹部の新規採用となると、そのコストは 14,936ドルに 急上昇する可能性があり、不満を抱えた従業員を失うたびにそのコストが発生します。さらに、高いスキルの従業員を採用するには90日以上かかることもあるのです。

 

量に関わらず効果が得られる

会社が全面的もしくは部分的に社内でのカフェテリアを助成している割合は大きくありません( 2018年には わずか 12% )。しかしながら、すでに次の段階に進んでグルメの選択肢を提供している企業もあります。 Dropboxのカフェテリアがミシュランの星を受賞したという噂も出たほどです。

従業員一人ひとりに昼食を提供したり、調理や特別な食事の準備をするためのプロセスを整えることに費用面での心配があるなら、コーヒーとスナックなど軽いものから始めましょう。最小限の費用で従業員のモチベーションを高められ、常にコーヒーがあり、オフィスの中で社交的な休憩をすぐに取れる環境を提供することで得られるメリットがあります。

毎日食事を提供する予算がない場合、週に1回でもよいでしょう。例えば、「金曜日はベーグルとコーヒーの日」のような具合です。無料のスナックやドリンクを従業員に提供しているオフィスは全体のうち三分の一にとどまっています。ほんの小さな従業員サービスでさえ、他社との競争から抜きん出るのに役立つのです。

結局のところ、従業員に職場で無料の食事を提供することで、お金の節約となり、従業員は結束力が高まり、長く働いてくれるようになります。つまり、皆にとっていい結果となります。

 

原文はこちら:The Benefits of Providing Free Food at Work